白を基調に彩る、大都会の絶景を望む住まい
【あべじゅんやさんのコンパクトライフ 前編】
ファッション&ライフスタイルブランドのデザイナーとして活躍するあべじゅんやさんの住まいは、大都会のビル群を望む、見晴らしのいいタワーマンションの一室。大きな窓に囲まれた9.5畳の部屋は、ホテルのようにリビングと寝室がコンパクトにまとまっています。前編では、この物件を選んだ理由や家づくりのテーマ、生活感なくすっきり暮らす収納アイデアについてなど、詳しくご紹介します。
絶景が導いた、
新しい生活
今の物件に決めた理由、部屋探しで重視したことを教えてください。
窓が大きく景色の良い部屋に住んでみたいと角部屋を探していて、たどり着いたのがこの物件でした。以前はデザイナーズマンションに住んでいて、その内装は引き継ぎたかったので、壁の一部にコンクリート調のシールを貼ったり、床にはアイボリー色のタイルカーペットを敷くなどして、理想の内装に近づけました。
今の家に引っ越してよかったことは何ですか?
外をぼんやり眺めながら考え事をする時間が増えました。時間帯によって刻々と変わる景色は見ていて飽きないですし、外の景色を見るたび自然とやる気が出ます。この家に引っ越してから、一人でまったりする時間も好きになり、ありがたいことに友だちも遊びに来てくれることが増えて、家時間がどんどん充実しています。
部屋のベースはクリーンな白!
衣食住を詰め込んだ、9.5畳の賑やかなリビング
自宅づくりのテーマを教えてください。
白を基調とした部屋づくりです。昔から白の洗練されたイメージや、空間を広く見せてくれるところが好きなんです。また、白は汚れが目立つので、自然と丁寧な暮らしを心がけようと思えるのも良いポイント。ただ、白で統一するだけだと味気ないので、ポイントになるカラーを取り入れてファッションのように部屋づくりを楽しんでいます。コンパクトな家ですが、好きなものに囲まれて暮らすことは諦めたくなくて。ものが多くてもおしゃれに見える家を目指しています。
リビングダイニング寝室、すべての機能が9.5畳の部屋に集約されていますね。
我が家は1LDKでもうひとつ4.5畳の部屋があるのですが、エアコンがなく…。この夏はリビングダイニングに寝室もギュッと凝縮させて暮らしています。ベッドエリアとリビングダイニングエリアは、〈USM〉のラックを仕切り代わりに、ゆるやかにゾーニングしています。
ベッドのふとんカバーや、黄色いポスターが空間の良い差し色になっていますね。
ベッドカバーはリバーシブル。気分や季節によって2色使い分けられる、機能的なデザインが気に入っています。〈ラグモア〉というショップで購入しました。
ポスターは自分で作ったもので、〈roomsickgoods〉というブランドで販売しています。“home sick”という言葉よりもポジティブなイメージで、“部屋が恋しくなる”アイテムを展開しています。
収納も工夫次第でおしゃれに
収納について、心がけていることを教えてください。
生活感が出るものは扉付きの収納アイテムでとことん隠して、表に出ているものはディスプレイ感覚で美しく見せることを心がけています。我が家は備え付けの収納が少ないので、収納家具はマスト。“見た目はおしゃれでも、実は収納家具”、そんなデザイン性の高いものを選ぶようにしています。
洋服収納はどんな工夫をしていますか?
備え付けのクローゼットが非常に小さいので、〈DULTON〉のランドリーカートを追加で購入しました。ラック部分には軽めのアウター、下のバスケットにはTシャツをしまっています。
隣に置いているマシーンは、自宅でクリーニングができる〈LG Styler〉。シワを伸ばしてくれたり、防臭・除菌もできるなど多機能でとても便利なんです。オフシーズンの服はこれでクリーニングしてから、マンションの共有部にある個別ロッカーにしまうようにしています。
リビングの収納アイテムでおすすめを教えてください。
〈roomsickgoods〉のマルチチェストです。収納もできて、かつサイドテーブルとしても使える優れもの。僕はリモコンや延長コード、トランプなど、細々したものを収納しています。
生活感を抑えることで、生活のしにくさは感じますか?
慣れてくると感じません。ひとつひとつの所作が丁寧になり、きちんと暮らそうと思えるはず。自分は面倒くさがりな性格ですが、この部屋には綺麗にしなきゃという強制力があります(笑)。
いつも絶景がそばにある、あべじゅんやさんのコンパクトライフ。後編では、お気に入りの家具や好みのインテリア、自身で手がけたグッズの話、日々のおうち時間についてなど、詳しく伺います。ぜひお楽しみに!
※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。
Photo : Shinji Serizawa / Text : Runa Kitai