INTERVIEW

スタンダードを極めた、落ち着きのある大人の住まい(後編)

年齢を重ねるにつれて、本当にいいと思ったものだけが身の回りに残っていると教えてくれた、フリーランスディレクターの石田一帆さん。スタンダードを極めた、実力のある名作家具に囲まれた住まいは、まさに“洗練”という言葉がぴったりと当てはまります。後編では、キッチンや寝室、コスメの話から、自然体に生きる彼女の魅力に迫ります。

リビングダイニングの一部としてキッチンを楽しむ

キッチン作りのこだわりを教えてください。

我が家のキッチンはリビングダイニングとつながっているので、できるだけきれいにすっきりと保てるように心がけています。ダイニングに面した吊り戸棚は、もともと青色だったのですが、木目調のシートを貼って空間の一体感を意識。家電はシンプルなデザインのものをセレクトしました。キッチン道具は、家具と同様、長く使っていけるデザインのものや、鉄のフライパンのように経年変化を楽しめるものを選んでいます。

また、パッケージの主張が強い食品や調味料は、移し替えて使っています。例えば、ステンレスのラックに置いているお茶類は、アンティークショップで購入したジャーに入れ替えています。できるだけ景観を崩さないように、特に目線の高さに近いものはすっきりと見えるように心がけていますね。

器もたくさんありますね! お気に入りを教えてください。

自宅で中華料理を楽しむために生まれた〈ETHNI9〉の餃子皿とタレ皿は使いやすくてお気に入りです。餃子皿は、高台に高さがあるので掴みやすく、フライパンで焼いた餃子を返しやすいんです。タレ皿は、ラウンドが浅めなので、餃子にべったりとタレがつくこともありません。

あとは、栃木の古道具屋〈pejite〉のオリジナル食器と、山口の陶芸家・伴裕子さんの器もお気に入りです。器は比較的マットな質感のものが好きです。

コンパクトな住まいで部屋を広く楽しむ工夫

コンパクトな物件で暮らす上で、スペース作りの工夫を教えてください。

できるだけ部屋がすっきり見えるように、見せる収納よりも、しまう収納を徹底しています。また、ベッド下のデッドスペースに収納ケースを入れるなど、家具は少しだけハイスタイルにすることも工夫のひとつです。さらに、我が家にはカラフルなものが少ない分、視覚的にもすっきりと感じられるのではないかなと思います。あと収納道具は、インテリアになじみやすいデザイン性の高いものを選ぶことも意識しています。

寝室のベッド脇はDIYされていますね。

ベッドを窓に合わせて端に寄せると、壁との間に微妙な空間が生まれてしまうので、近所の木材屋さんでカットしてもらった板を使って、隙間を埋める工夫をしています。ちょうど棚のようにして、ものが置けるスペースになりました。

自然体に生きる、石田さんのコスメ事情

洗面所にはスキンケアアイテムがたくさんありますね!

スキンケアは、昔からずっと使っているものや、PRでいただいたものの中からよかったものをリピートして使っています。導入化粧水、化粧水、美容液、洗顔など、ジャンルごとに収納していて、その日の状態に合わせて使い分けています。ここ2年ぐらいは、家にいる時間が増えた分、スキンケアにしっかりと時間をかけられるようになりました。

普段メイクはどこでしていますか?

メイクは寝室でしています。メイク用の鏡やテーブル、椅子はすべてアンティークのもの。いかにもドレッサーという派手なものは使いたくなかったので、自分の好きなインテリアともなじむ家具で揃えました。朝は特に自然光がたっぷり入るので、ライトいらずでメイクできます。

コスメの収納について、工夫していることを教えてください。

できるだけテーブルを広く使えるように、コスメはテーブル下に収納しています。どんどん増えていくので、収納はスタッキングできるものを使いたくて、〈無印良品〉の引き出し式ケースに落ち着きました。〈無印良品〉の収納アイテムは、シンプルでデザインに無駄がない上に、廃盤になりにくいので追加で購入しやすいというのも気に入っているポイントです。持っているものをきちんと把握してまんべんなく使えるように、リップ、シャドウなど、カテゴリーごとに分けて収納しています。カテゴリーの中でも赤系、オレンジ系など色別に分けることで、さらに使いやすいように工夫しています。

毎日どのようにメイクを考えていますか?

その日の気分で考えたり、着たい洋服に合わせたり。あとは、使いたいコスメがあったらそれを軸にメイクを考えたりしますね。

日々暮らしを営む上で、大切にしていることを教えてください。

オンオフのバランスを大切に、無理をしないことを心がけています。仕事は好きなのですが、プライベートを疎かにするとゆくゆくは疲れてしまいますよね。心も体も元気であることが、結局仕事をがんばれることにつながるはず。上手くプライベートの時間を楽しむことで、仕事のオンも入りやすくなると思います。だからこそ、家では安らげる、落ち着く空間作りを意識しています。

その場しのぎで暮らしを揃えるのではなく、ひとつひとつ本当に必要なものを選び抜くことで磨かれていく石田さんの暮らし。ただものを届けるだけにとどまらず、上質なライフスタイルそのものを提案したい。そう語った彼女のものづくりは、無理せず好きをとことん楽しむ、その自然体な生き方から紡ぎ出されるものでした。

※本ページ掲載のお部屋は、SEARCHページでご紹介している物件ではありません。