色と遊び心に包まれた、今を楽しむ成長の住まい
【Cantaさんのコンパクトライフ 後編】

ポストモダンに惹かれて。
色とデザインを楽しむ空間

インテリアはどのようなものが好きですか?

北欧やミッドセンチュリースタイルも好きですが、最近はイタリアのポストモダンインテリアに強く惹かれます。例えば、〈Alessi〉のミルはイタリアのポストモダンの代表ブランド〈メンフィス〉のデザイナーでもあるマイケル・グレイヴスによるデザイン。その他にも、コーヒー豆をしまっているキャニスターは、エットレ・ソットサス、ソファはガエ・アウレンティなど、ポストモダンの代表的デザイナーが手がけたものです。フレンチプレスコーヒーメーカーはデンマークのブランド〈Bodum〉のもの。ポストモダンとは直接的に関係はないですが、このような色の使い方が好きなんです。

いろんな色に囲まれているCantaさん宅。どんなことを気にしながら色のあるものを取り入れていますか?

あまり深くは考えていませんが、白と黒をベースに、原色系をプラスするイメージで空間づくりをしています。ニュアンスカラーよりもビビットカラーが好きです。テレビ台に飾っているマリオのフィギュアも、色の組み合わせが好きなんですよね。

思い出と遊び心が集まる、
リビングのディスプレイ

好きが詰まった、リビングのディスプレイスペース。どんなものを置いていますか?

特に気に入っているのは、〈かたがみ〉というブランドのピンクのアクリルボックス。手紙や映画のチケットなど、見えないところにしまいがちな思い出の品をディスプレイする、ちょっとユニークなボックスなんです。インテリアのアクセントにもいいですよね。

その他には、友人からもらった〈ミナペルホネン〉の積み木や、〈Vitra〉のハウスバード、暗闇で発光する〈magma〉のフィギュアなども飾っています。

天井から吊るしているハンギングモビールも素敵ですね!

以前〈MoMa〉で取り扱いのあった〈Areaware〉のもの。明るい雰囲気がほしい場所にぴったりなんです。木製というのが珍しいですよね。

子育てのしやすさと
インテリアのバランス

娘さんが描いた絵も、部屋のいいアクセントになっていますね。

子どもが描く絵は、なにか狙いがあって描いているわけではないので、これこそアートだなと。額装することでより一層特別感が出るようになりました。

妻が娘の幼少期を描いた似顔絵や、三好良さんが立ち上げたファッションブランド〈everyone〉と、カナダ・モントリオール出身のアーティスト、ヴィンセント・ツァンのコラボ作品も合わせて飾っています。

お子さんが生まれてから、住まいはどのように変化しましたか?

毎日の生活の中で子どもと遊んだり、ご飯を食べたりする“暮らしやすさ”と、“インテリアの楽しみ”を両立させることを目指しています。とはいえ、娘の安全面を考えると、今は“飾る”よりも“しまう”ことの方が増えて、前と比べるとかなりシンプルな住まいになりました。

収納用品で気に入っているものはありますか?

テレビ台にもなっている白い〈IKEA〉の収納家具は、収納量もたっぷりでかなり助かっています。一番左は娘のおもちゃの収納場所に。その他の扉は、娘が勝手に開けないように鍵をつけてロックしています。

あと、薬や文具など細々したものはボビーワゴンに収納。ラッピングペーパーなど、高さのあるものも収納できて、なかなか便利です。

今年は『気楽にいこう』をテーマに、散らかることも受け入れつつ、家族がリラックスできる空間で娘さんの成長を楽しみたいと語ったCantaさん。新しい家具を迎えたり、DIYで少しずつ手を加え、完成は急がず、今だからこそできるインテリアを楽しむ。そんな姿勢が心地よい暮らしを形づくっていました。

前編では、今の物件に引っ越した経緯やDIYの工夫、ダイニングスペースのこだわりやお気に入りの家具についてなど、詳しくご紹介しています。ぜひ前後編合わせてお楽しみください。

家探しは“ときめき”が決め手。
青いタイルとの出会い

今の物件に決めた理由を教えてください。

キッチンの青いタイルに一目惚れしたのがきっかけです。今の時代、タイルを広範囲に施工しようとするとかなり費用がかかるので、最初からそれがあるのはかなりラッキーでした。家探しでは夫婦で“ときめく感覚”を一番大事にしていて、条件面ももちろん考えましたが、最終的には理屈よりも心が動くかどうかでこの家に決めました。

中古物件とのことですが、リノベーションはしましたか?

ここは7年ほど前にリノベーションされた物件だったので、そのまま購入しました。本当は細部まで自分たちでこだわりたかったのですが、引っ越しまでの時間が限られていて……。住み始めてから「この壁はない方がいいかも」「いっそ大きなワンルームにしたらどうかな」と、いろいろアイディアが浮かぶように。今はDIYで少しずつ手を入れながら、いつかは大規模なリノベーションにも挑戦したいと思っています。

DIYで空間をアップデート。
小さな工夫で暮らしやすく

DIYした部分はありますか?

リビングの一部の壁があまり好みではなかったので、ホームセンターで買ったベニヤ板を自分で張りました。張り方は『目透かし張り』という、昔の住まいでよく使われていた技法。少し隙間を開けて張ることで視線が通り、空間を広く感じられるんです。デザインのアクセントにもなって、部屋の印象がガラッと変わりました。

その他にも内装で気になる箇所はありましたか?

リビングダイニングの中央にあるエアコンの白い配管カバーが目立つので、周りに同じ白いものを集めて、視線を分散させるようにディスプレイしています。

壁には〈vitra〉のウーテンシロを掛け、ディック・ブルーナが描いた動物マスコットを配置。遊び心をプラスしてみました。

家族で過ごす大切な時間と、
ユニークな家具たち

暮らしのなかで好きな時間はどんなときですか?

休みの日に家族全員でゆっくり朝ごはんを食べる時間です。普段はなかなか休みが合わないので、そのひとときがとても大事です。

ダイニングの家具、なかなか他では見かけないユニークなものが多いですね。

ダイニングテーブルは〈HAY〉のアウトドア用のもの。支柱にコンクリートが入っているので、かなり重たいです。でも、スチールならではの薄い天板や質感、サイズ感がとても気に入っていて、我が家で一番長く使っている家具。引っ越しのときも、業者さんになんとかがんばって運んでもらいました。

青い椅子は〈Karimoku New Standard〉のもの。鳥越の〈Dill Pickle Club〉というお店で、以前店舗用に使われていた家具を大量に販売している中から見つけました。奥のシルバーの椅子は〈ヤフオク〉で見つけたもの。造りは少し粗いですが、フォルムがかわいくて気に入っています。また、赤・黒・白の配色とシリコン素材がユニークな〈George Sowden〉のペンダントライトもお気に入りのひとつです。

お家のなかで、特にお気に入りの家具を教えてください。

〈WAKA WAKA〉のチェア
子どもが生まれた記念に、一生残せる特別な家具がほしいと手に入れました。ロサンゼルス在住の日本人家具職人が製作しているもので、InstagramのDMで直接やりとりをし郵送してもらいました。円安の影響でなかなかの出費でしたが、「今しかない」と思い購入。シンプルな形の組み合わせがユニークで、丁寧なつくりからポストモダン的な魅力も感じます。50年後、100年後、経年変化した姿も楽しみです。

〈ACME Furniture〉のBROOKS CABINET
収納力抜群の食器棚。アメリカンヴィンテージの雰囲気と、下段のラタン素材に惹かれました。食器棚以外にも本棚にしたり、さまざまな用途で使えるのも魅力のひとつ。棚の上には、好きな住まいのひとつであるアルヴァ・アアルトの自邸写真を額装して飾っています。今の我が家はカラフルなイメージなので、逆に木の温かみのある空間にも憧れを感じます。

〈Knoll〉のソファ
我が家で一番最近購入した家具です。イタリア生まれの建築家、ガエ・アウレンティによるデザインで、黒い金属フレームの美しいカーブが特徴的。〈ヤフオク〉で見つけました。

家具や小物はどこで探すことが多いですか?

最近は〈ヤフオク〉が多めです。自分の好きなものを販売している出品者さんからまた別の出品者さんを探していくのが楽しいです。あとは〈セカンドストリート〉のようなリサイクルショップ巡りも好きで、車を借りて一気に何軒も回ることもあります。特に花瓶は良いものが安く手に入るのでおすすめです。

青いタイルのキッチンを中心に、個性の光る家具を少しずつ集めながらじっくり家づくりを楽しむCantaさん。後編では、インテリアの好みや色使いのこだわり、ディスプレイの楽しみ方、そしてお子さんが生まれてからの暮らしの変化や収納の工夫についてなど、詳しくご紹介します。ぜひお楽しみに!

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