リビングダイニングの一部としてキッチンを楽しむ
キッチン作りのこだわりを教えてください。
我が家のキッチンはリビングダイニングとつながっているので、できるだけきれいにすっきりと保てるように心がけています。ダイニングに面した吊り戸棚は、もともと青色だったのですが、木目調のシートを貼って空間の一体感を意識。家電はシンプルなデザインのものをセレクトしました。キッチン道具は、家具と同様、長く使っていけるデザインのものや、鉄のフライパンのように経年変化を楽しめるものを選んでいます。
また、パッケージの主張が強い食品や調味料は、移し替えて使っています。例えば、ステンレスのラックに置いているお茶類は、アンティークショップで購入したジャーに入れ替えています。できるだけ景観を崩さないように、特に目線の高さに近いものはすっきりと見えるように心がけていますね。
器もたくさんありますね! お気に入りを教えてください。
自宅で中華料理を楽しむために生まれた〈ETHNI9〉の餃子皿とタレ皿は使いやすくてお気に入りです。餃子皿は、高台に高さがあるので掴みやすく、フライパンで焼いた餃子を返しやすいんです。タレ皿は、ラウンドが浅めなので、餃子にべったりとタレがつくこともありません。
あとは、栃木の古道具屋〈pejite〉のオリジナル食器と、山口の陶芸家・伴裕子さんの器もお気に入りです。器は比較的マットな質感のものが好きです。
コンパクトな住まいで部屋を広く楽しむ工夫
コンパクトな物件で暮らす上で、スペース作りの工夫を教えてください。
できるだけ部屋がすっきり見えるように、見せる収納よりも、しまう収納を徹底しています。また、ベッド下のデッドスペースに収納ケースを入れるなど、家具は少しだけハイスタイルにすることも工夫のひとつです。さらに、我が家にはカラフルなものが少ない分、視覚的にもすっきりと感じられるのではないかなと思います。あと収納道具は、インテリアになじみやすいデザイン性の高いものを選ぶことも意識しています。
寝室のベッド脇はDIYされていますね。
ベッドを窓に合わせて端に寄せると、壁との間に微妙な空間が生まれてしまうので、近所の木材屋さんでカットしてもらった板を使って、隙間を埋める工夫をしています。ちょうど棚のようにして、ものが置けるスペースになりました。
自然体に生きる、石田さんのコスメ事情
洗面所にはスキンケアアイテムがたくさんありますね!
スキンケアは、昔からずっと使っているものや、PRでいただいたものの中からよかったものをリピートして使っています。導入化粧水、化粧水、美容液、洗顔など、ジャンルごとに収納していて、その日の状態に合わせて使い分けています。ここ2年ぐらいは、家にいる時間が増えた分、スキンケアにしっかりと時間をかけられるようになりました。
普段メイクはどこでしていますか?
メイクは寝室でしています。メイク用の鏡やテーブル、椅子はすべてアンティークのもの。いかにもドレッサーという派手なものは使いたくなかったので、自分の好きなインテリアともなじむ家具で揃えました。朝は特に自然光がたっぷり入るので、ライトいらずでメイクできます。
コスメの収納について、工夫していることを教えてください。
できるだけテーブルを広く使えるように、コスメはテーブル下に収納しています。どんどん増えていくので、収納はスタッキングできるものを使いたくて、〈無印良品〉の引き出し式ケースに落ち着きました。〈無印良品〉の収納アイテムは、シンプルでデザインに無駄がない上に、廃盤になりにくいので追加で購入しやすいというのも気に入っているポイントです。持っているものをきちんと把握してまんべんなく使えるように、リップ、シャドウなど、カテゴリーごとに分けて収納しています。カテゴリーの中でも赤系、オレンジ系など色別に分けることで、さらに使いやすいように工夫しています。
毎日どのようにメイクを考えていますか?
その日の気分で考えたり、着たい洋服に合わせたり。あとは、使いたいコスメがあったらそれを軸にメイクを考えたりしますね。
日々暮らしを営む上で、大切にしていることを教えてください。
オンオフのバランスを大切に、無理をしないことを心がけています。仕事は好きなのですが、プライベートを疎かにするとゆくゆくは疲れてしまいますよね。心も体も元気であることが、結局仕事をがんばれることにつながるはず。上手くプライベートの時間を楽しむことで、仕事のオンも入りやすくなると思います。だからこそ、家では安らげる、落ち着く空間作りを意識しています。
オンオフのバランスを大切に、無理をしないことを心がけています。仕事は好きなのですが、プライベートを疎かにするとゆくゆくは疲れてしまいますよね。心も体も元気であることが、結局仕事をがんばれることにつながるはず。上手くプライベートの時間を楽しむことで、仕事のオンも入りやすくなると思います。だからこそ、家では安らげる、落ち着く空間作りを意識しています。
自然光がたっぷり入る、ゆとりのあるリビング
今の物件に決めた理由を教えてください。
もともと家で仕事をする時間が長いのと、愛犬のコドは体が大きいこともあって、お互いストレスがかからないように、リビングが広めの物件を探していました。また、自然光がたっぷり入るところも気持ちが良くて気に入っています。
自宅のインテリアのテーマを教えてください。
家はリラックスできる場所。インテリアはシンプルで落ち着いたトーンで統一することを意識しながら、経年変化を楽しんでいける質感のいい家具や、昔から大切にされてきたアンティークのものを数多く取り入れています。ものを作る立場として、よりいいものを作れるように、日頃から上質なものに触れることを大切に、長く愛せるものを慎重に選んでいます。
時代を超えて愛される、名作家具のある暮らし
今の家に引っ越して、改めて良かったと感じることはありますか?
大きなダイニングテーブルを置けるようになったおかげで、家にいる時間がとても長くなりました。ダイニングテーブルは、デンマークのデザイナー、スウィン・エー・マドセン氏がデザインしたもの。北欧家具を扱う〈haluta〉で購入しました。丸いテーブルは、空間に柔らかい印象を与えてくれて、人を招いたときも会話がしやすく気に入っています。また、角がないのでぶつけて怪我をする心配もなく快適です。このテーブルは、一般的なダイニングテーブルより少し高さがあるので、デスクワークもしやすく、愛犬のコドにごはんを食べられる心配もありません。椅子は、ピエール・ジャンヌレ氏、ボーエ・モーエンセン氏デザインのもの、Yチェアなどお気に入りのものを置いています。
存在感のあるシェルフも素敵ですね。
デンマークを代表する家具デザイナー、ボーエ・モーエンセン氏がデザインしたというヴィンテージです。リビングの収納に困っていたときに迎え入れました。はじめはみっちりものを収納しようと思っていたのですが、リビング全体のシンプルな雰囲気や光の当たり方を見て、ちょっとずつものを配置する方がしっくりくるなと思い、飾り棚のように使うことにしました。落ち着くウッディ系のアロマや古い花瓶、よく使うメガネやサングラスをディスプレイしています。アクセサリーを並べている器は、石川で活動する陶芸家・山田睦美さんのもの。ひっくり返して使ってみたところ、なんだかしっくりきました。
大きなソファも座り心地が良さそうですね!
大阪のインテリアショップ〈TRUCK FURNITURE〉で購入したものです。ずっと欲しくて、引越し先が決まったら必ず買おうと決めていました。我が家の愛犬も無類のふかふか好きなので、一緒に座れるように大きめサイズを注文しました。
好きなインテリアショップを教えてください。
新品のものだと、〈PACIFIC FURNITURE SERVICE〉や〈TRUCK FURNITURE〉で購入することが多く、ヴィンテージやアンティークのものだと〈haluta〉や〈HIKE〉で探したり、旅先のお店を覗いてみたり、さまざまですね。
家作りのインスピレーションはどのように養っていますか?
素敵なお店に足を運ぶことです。家具屋さんやライフスタイルショップはもちろん、素敵な空間作りをされている飲食店やギャラリーからもたくさん学ぶことがあります。
好きを仕事に。新しいブランドを立ち上げ!
家時間で特に好きな時間を教えてください。
ダイニングテーブルでテレビを見ながら、のんびりお酒を飲む時間です。お酒が大好きで家には生ビールが飲めるサーバーも置いています(笑)。外飲みも好きですが、好きなインテリアに囲まれながら、リラックスして家飲みする時間も大好きです!
つい最近、自身の新しいブランドを立ち上げたという石田さん。第一弾のプロジェクトは“ビール”なのだとか!
年齢を重ねるに連れて、本当にいいものだけが身の回りに残っていると実感する中で、ものを作る立場としても、自分のペースで本質的にこだわったものだけを作っていきたいと思い、今年11月末には〈NORM〉というビールブランドをローンチしました。ビールは男女、年齢問わず好きな人が多いし、自分が好きなものの方がより熱を持っていいものを作れるのではないかなと思いまして。ラベルは活版印刷で、手土産にも最適なワインボトルのような容器を採用。味はとてもキレッキレです! EC(電子商取引)のみでの販売ですが、12月12日に開催するリリースイベントでは、直接購入していただける機会も設けています。今後は、スタンダードな服やコスメも作っていきたいと思っています。