INTERVIEW

東京建物『Brillia』のブランディング

創業126年という、総合不動産デベロッパーでは日本で最も長い歴史を誇る「東京建物」。“光り輝く”、“卓越した”という意味を持つ「Brilliant」を語源としたマンションブランド「Brillia」には、東京建物が長い時間をかけて築き上げてきた、英知と経験が集約されています。今回は、Brilliaシリーズのブランディングを手掛けるCRM室に、Brilliaが大切にしている思いや、ブランドの多彩な取り組み内容について、話を聞いてみました。

Brilliaの魅力を伝える、
CRM室というチーム

あまり聞きなれないCRM室という部署は、どのような経緯で生まれたのでしょうか?

鹿島:CRMというのは、『Customer Relationship Management』の略称で、和訳すると「顧客関係管理」という言葉が当てはまります。Brilliaは、東京建物が分譲するマンションブランドですが、ただ建物を売って終わりではなく、お客さまがお住まいになられてからの満足度の向上を重視しています。CRM室は、お客さまとの関係を強化していくために誕生した組織で、Brilliaのブランディング業務を始めとしてBrilliaで提供できるサービスの拡充、質の向上など、お客さまがより自分らしい暮らしを楽しむためのお手伝いをさせていただいております。

CRM室のブランディングの仕事を教えてください。

中里:CRM室の仕事は大きく3つあります。1つは“Brilliaを知ってもらうこと”。そのために私たちは、BrilliaのコンセプトづくりやTVCMのディレクション、ホームページの運営なども担っています。2つ目は、“Brilliaに住みたいと思ってもらうこと”。そのために社内外に向けてBrilliaの取り組みを発信しています。具体的には、Brilliaマンションの情報提供やBrilliaの世界観を伝えるアートの取り組み、またBrilliaのマンションを創り出す社員への研修なども行っています。そして3つ目は“Brilliaに住んでご満足いただくこと” 。Brilliaのご購入者様にご利用いただく〈Brilliaオーナーズクラブ〉を運営しています。

時代を超えて住む人の暮らしに寄り添う
Brilliaの多彩なサポート

最近テレビCMでも見かける、Brilliaの「私らしさ。それが、豊かさ。」というキャッチコピーには、どのような思いが込められているのでしょうか?

中里:Brilliaでは、「NEW LUXURY=得がたい心地よさ」を提唱しています。多様性の時代で、ひとりひとりが求める豊かさや心地よさ、幸せの形もさまざまある中で、お客さまが求めているものに柔軟に応えられるブランドでありたい。私たちは、自分らしい時間や空間を追い続けられる生き方こそが、真の豊かさであり、新時代のラグジュアリーであると捉えています。「私らしさ。それが、豊かさ。」というキャッチコピーには、“洗練”と“安心”を理念に住宅を提供しながら、自分らしく過ごせる豊かな暮らしを、お客様とともに追求し続けたい。そんな思いが込められています。

それぞれの指標があり、時代によっても変化する“私らしさ”を実現する上で、Brilliaではどのようなサービスを展開していますか?

中里:「お客様第一の精神」は、東京建物の原点です。Brilliaは住まいや暮らしをお客さまと共に考えて作ることを大切にしています。その一例が、対話を中心に共感・共創をする住まいづくりのプロジェクト〈Bloomoi(ブルーモワ)〉。東京建物の社員を中心に、同じ時代を生きる仲間たちと対話を重ねながら、多様な価値観や深層心理を理解し合い、「あったらいいな」「こうなるといいな」というアイデアをどこまでも突き詰めて、Brilliaの住まいづくりに反映しています。実際にBrilliaでは、新築の住まいでもキッチンや収納、洗面台など、多様な暮らし方に対応できる、複数の選択肢をご用意。「あったらいいな」を形にした、たくさんのオプションの中から、自分のライフスタイルに合ったものを選んでもらえたらと思っています。

鹿島:「住まいのトータルブランド」であることも、Brilliaの強みです。お客さまの暮らしというのは、住んでからが始まりですよね。だからこそ、Brilliaでは真の意味で快適で安心の住まいを提供するために、建物の管理や、修繕、リノベーションといった、住んでから必要になるさまざまなサービスも展開しています。2022年には、新築・中古マンションの購入や、お住まいの売却、リノベーションの相談など、今後の住まいの相談ができる総合窓口〈Brillia Base〉も創設しました。実際、今住んでいる家に悩みがあったとき、新築マンションを買うべきか、中古マンションを買うべきか、今住んでいる家をリノベーションするべきか。みなさん悩まれるだろうと思います。それがバラバラの窓口だと手間がかかってしまいますが、Brillia Baseでは窓口を一元化しました。これも、トータルブランドとして提供できる1つの価値ですね。

中里:CRM室では、〈Brilliaオーナーズクラブ〉というオーナー様限定の会員サービスも運営しています。緊急時のサポートやハウスクリーニング、家事代行といった日々のサポート、話題のレストランや有名百貨店、ブランドファニチャー、リゾート施設のご優待や、お客様参加型のイベントも実施。最近のイベントでは、オンラインで開催した、ひな飾りフラワー教室や味噌づくり教室が好評でした。その他にも、新豊洲Brilliaランニングスタジアムで開催した親子・夫婦で50m走測定のタイムを競うかけっこイベントや、マンションの空地を活用した屋外映画上映会など、暮らしをより豊かに楽しめるさまざまなサービスを展開しています。

アートをはじめとした文化・社会貢献活動で
私らしく生きるための社会づくり

Brilliaでは、文化・芸術活動、教育支援、スポーツ振興、災害復興支援など、さまざまな社会貢献活動を積極的に行っていますよね。なかでも、初期から力を入れているアート活動は、Brilliaの住まいづくりにおいてどのような作用をもたらすものだと考えていますか?

中里: Brilliaのキャッチコピーである、「私らしさ。それが、豊かさ。」とも強く結びつきがあります。多様性が重要視される今、人々が豊かに生きるためには、自分自身の感性を磨き、自分なりの価値基準を持ち、自分にふさわしい生き方を追求することが求められるようになりました。アートは、受け手によってさまざまな解釈ができるもの。自分らしい暮らしを追求していく上で、アートはその手助けをしてくれる重要な存在になるだろうと考えています。

Brilliaによる「豊かさ」をテーマにしたアート活動の取り組み事例を教えてください。

Brilliaマンションにおけるアートワーク

中里:Brilliaの新築マンションの共用スペースには、マンションの特性に合った様々なアートを取り入れています。建替えプロジェクトであった〈Brillia City 千里津雲台〉のエントランスでは、住まわれていた地権者の方々とその土地にあった桜の木を選んで、アート作品として残したという事例もあります。

〈Brillia Art Award〉でのアーティスト支援

鹿島:2018年より、次代を切り開く先進性を持ったアーティストとの出会い・応援を目指す公募展〈Brillia Art Award〉を開催しています。入選者の作品は、東京建物八重洲ビル1階にある〈THE GALLERY〉にて展示。このプロジェクトは、若手アーティストに活躍の場を提供できると同時に、Brilliaを創り出す社員の想像力向上にもつながるだろうという狙いもありました。

〈BAG-Brillia Art Gallery-〉での芸術文化推進

中里:〈BAG-Brillia Art Gallery-〉は、2021年10月にオープンした「暮らしとアート」をテーマとしたアートギャラリーです。ギャラリーのある東京・京橋エリアは江戸時代から芸術文化が栄えた土地として知られ、今でも100を超える古美術店があるアート地区といわれています。

撮影時に開催していた展示『浅田政志 ぎぼしうちに生まれまして。』は、家族写真をテーマに活動している写真家・浅田政志さんが自ら街を歩き、先祖代々ここ京橋で暮らす4組のご家族に出会い、語り合い、その日常を収めた写真を展示しました。この展覧会では、江戸から続く文化の中に息づいた、この地域に住まう人々の日常の光景から、家族や時間、歴史について考えることを主題としました。普段は知ることのできない誰かの暮らしが、自分の人生に新たな発見をもたらしてくれる。そんな価値のある展示になったのではないかと思っています。

住む場所を提供して終わりではなく、住んでからも幅広いサービスを展開しながら住み手が自分らしくいられる未来にまで寄り添う、Brilliaの誠実な住まいづくり。自分にとっての豊かな暮らしを、探求し、選び、実現していく喜びを、Brilliaと二人三脚で叶えてみてはいかがでしょうか。

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