快適な住まいと楽しいおうち時間で、心身ともに健やかに暮らす
【cororiさんのコンパクトライフ 後編】
ビビットなビタミンカラーと、木や植物の自然素材で楽しさとぬくもりが共存するcororiさんの住まい。使っている色やモノの数は決して少なくないものの、ごちゃごちゃとした雰囲気はなく、すっきり整った印象を受けます。後編では、お気に入りの場所だというキッチンのこだわりや、すっきり快適に暮らすための収納アイデア、心をリセットするおうち時間の過ごし方についてなど詳しくお聞きします。
実用性とデザイン性、
どちらもあきらめないキッチンづくり
自宅の中で特にお気に入りの場所はどこですか?
広いキッチンです。朝ごはんは私が、夜ごはんは彼が大体作ってくれます。もともとキッチン台の下は収納がまったくついていなかったので、最近3つのワゴンを2人でDIYしました。おかしや調味料、乾物類に加え、フライパンや鍋などのキッチン道具も収納しています。
キッチンワゴンはどのように作りましたか?
表の面はキッチン台の質感に合わせて白の化粧板を選んで、底には引き出しやすいようにローラーもつけています。材料はすべてホームセンターで買いました。棚は2段構造で収納ボックスを置いて仕切っています。設計は私で、組み立ては彼が担当。3連休で一気に作りました。2人ともDIYはまだまだ手探りですが、なにか困ったときはまず作れないかと試行錯誤できるようになりました。
おすすめのキッチングッズを教えてください。
1つ目は〈Cuisinart〉の「エアフライ オーブントースター」。パンを焼いたり、トースターとして使えるのはもちろん、油を使わず揚げ物調理もできる優れもの。レトロな見た目にコンパクトなサイズ感も気に入っています。
2つ目は〈かごや〉のせいろ。鍋とせいろがセットになっているはじめてセットを購入しました。本当に便利で我が家はとりあえず迷ったらせいろ料理が多いです。野菜を蒸したり、冷凍の小籠包をストックしておけばせいろで蒸すだけで本格的な味が楽しめます。また、調理してそのまま食卓に出せるので、見栄えもよく、洗い物も少なく済んで助かっています。
きれいを維持するための、
無理をしない収納アイデア
リビングの収納アイデアを教えてください。
収納は苦手ですが、使用頻度が高くてもごちゃごちゃしたものは隠したいタイプ。よく使うコスメや文房具など、細々したものは楽天で購入したオレンジの可動式ワゴンに納めています。今まではキャビネットにしまって出し入れしていましたが、毎日のことなので意外と面倒で…。このワゴンは出し入れもスムーズで、さらに大容量でキャスター付き。出しっぱなしにしている感覚で部屋が片付きます。
キッチンの収納アイデアを教えてください。
キッチンまわりは調味料などパッケージがそのまま外に出ているとごちゃごちゃして見えるので、表に出ているものは極力ボトルに詰め替えるなどしています。あまり隠しすぎると彼が収納場所を覚えられなくなるので、ある程度見せる収納も心がけています。
食器や電子レンジを収納しているのは〈無印良品〉のステンレスユニットシェルフ。下の段にはワイヤーバスケットをカスタムしました。
朝ごはん用の器や、グラスやマグカップなどよく使う食器類は、すぐ手に取りやすいようにオープン収納。食器棚のアクセントになっている、花やフルーツがモチーフの器は〈iittala〉のパラティッシです。
アナログな趣味で、
忙しない毎日にひと呼吸
おうち時間の趣味を教えてください。
秋に入り読書がますます楽しくなっています。最近読んでいるのは、作者が上京したときの日常を描いたエッセイ『東京あたふた族』(益田ミリ著)と、『川のある街』(江國香織著)という短編集。『川のある街』は我が家も川が近くにある街なのと、装丁が素敵で読み始めました。最近はいいなと思った言い回しや感性などグッときた言葉をノートに書き出すことで、悩んだときも言葉に頼れるようになりました。本棚は〈ルネセイコウ〉のタワーシェルフを愛用しています。
あとは手芸をするのも好きです。気づいたらだらだらスマホを見てしまうので、読書のほかにもデジタルデトックスできるアナログな趣味を見つけようと思い始めました。私が挑戦しているのは、生地の上に専用のニードルを使って、刺繍糸や毛糸を埋め込んでいくパンチニードルという技法。手芸屋さんでみつけたキットと毛糸を揃えたらすぐ作れました。プスプスと糸を通すのが楽しくて、思いのまま作っていたらどんどん増えています(笑)。コースターにしたり、オブジェとして飾ったりしています。
日々のなかで好きな時間はいつ、どんなときですか?
朝が好きです。好きな食器で朝ごはんを必ず取り、時間があればコーヒーを淹れます。朝食は必ず彼と2人で食べると決めていて、コミュニケーションがとれる大切な時間です。
朝食でよく使う、お気に入りの器を教えてください。
朝食のヨーグルト用にちょうどいいのが〈iittala〉のティーマ。パンを乗せているのがアウトレットで半額だった〈CROW CANYON HOME〉の琺瑯プレート。琺瑯プレートは食洗機・ガス・電気コンロ・オーブン調理も可能で扱いやすく、毎日がしがし使えます。
毎日眺める部屋の景色にビタミンカラーを取り入れたり、好きな器で朝ごはんを食べるなど、日々触れるものをきちんと選ぶことで日々を豊かに楽しんでいたcororiさんの暮らし。読書や手芸などアナログな趣味を持つことで、上手にリフレッシュしながら心も健やかに保つなど、生活全体が丁寧にデザインされていました。
前編では、この物件に住み始めた経緯や色選びのポイント、好みのインテリアやお気に入りの家具について、詳しくご紹介しています。ぜひ前後編合わせてお楽しみください。
※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。
Photo : Shinji Serizawa / Text : Runa Kitai