自分らしくアレンジを楽しむ、
ワンルームでの落ち着いた暮らし(前編)
芹沢さんが都心から電車で20分程度の場所にある、現在のお家に引っ越してきたのは今から3年前。ワンルームで抜けのあるこの部屋は、ひと目で気に入り入居を決意したのだそう。部屋が広くなったことで、雑貨や民芸品、植物、コーヒーなどを楽しめるようになり、自分の世界が広がったと話す芹沢さんに、自分らしい部屋作りについてお聞きしました。
小さな中庭をひとり占めできる
気持ちのいいワンルーム
練馬区にあるこちらの物件に引っ越してきた決め手はなんだったのでしょうか?
以前は会社になるべく近い、世田谷区に住んでいたんです。終電を逃しても歩いて帰れるような場所で便利だったんですが、6畳程度で狭かったんですね。僕はもとから洋服が好きですし、職業柄服や靴は増えていきます。そこで次の引っ越しのときは広さを重視しようと思っていたんです。この部屋は内見に行ったときに一目惚れに近い感じで気に入り、即入居を決めました。電車で20分程度で会社の最寄り駅に着きますし、そこまで不便を感じていません。それよりも、この抜けのある広々とした空間での暮らしに惹かれました。
ワンルームでの暮らしの魅力はどんなところですか?
初めてこの部屋を見たときに、家具がないこともあり、本当に広く感じたんです。この部屋は約13.8畳あり、今までの部屋から比べると倍以上の広さ。特にワンルームにこだわっていたわけではないのですが、仕切りを自分で作って自由にレイアウトできるだろうというのも魅力でした。足を踏み入れた瞬間に真正面に大きな窓があり、スッと抜けを感じる部屋で、外には小さな中庭がある。木々が生い茂っていて、そんな空間をひとり占めできるのもよかったですね。余談ですが、敷地内には桜の木が植わっているので、春はめちゃくちゃキレイです!
まさに理想のお部屋と出会えたんですね。この部屋に来てから、どのような変化がありましたか?
部屋が広くなったので、ものを置けるスペースが増えたのが純粋にうれしかったです。もとからものが多いほうなので、余裕ができたのがよかったですね。服以外にも、本や小物、マグなどを気兼ねなく買い集められるようになりました(笑)。しまいこむことなく、ディスプレイできるようになったのもうれしい変化です。部屋が狭くてものが多いと、ひたすらに窮屈さが出るし、ごちゃごちゃしてしまいますが、ディスプレイしてキレイに見せられるようになりました。友人を招くときも、スペース的に余裕がありますし、気持ちよく迎え入れられます。
ディスプレイできる空間があると、インテリアに関して興味が増してきて、民芸品や陶器、観葉植物など、いろんなものを見て回るようになりました。部屋を変えただけで、世界が広がったのもいい影響だなと思っています。
家具の選びや配置にこだわって
居心地よく過ごせるように工夫を凝らした部屋
では、ワンルームならではの部屋作りのコツはありますか?
先ほどもお話したように、ワンルームのいいところは、自分で暮らしやすいようにレイアウトできるところかなと思っています。リビング空間と寝室は分けたかったので、間仕切りを加えて、ゆるやかにセパレートさせています。僕は、立方形のラックを4つ組み合わせてソファとベッドの間に置いていますが、オープンな収納ラックなので適度に抜けが出て、圧迫感が出ないんです。ワンルームだと部屋全体が見えてしまうのがデメリットだと思うので、ベッドも低めのものを選びました。ラックの奥に作った寝室が一見、入り口から見えないようにしています。
窓に向かって抜けた空間だとより部屋が広く見える気がしていて、ベッド以外の家具もなるべく背の低いものを選んで、入り口から窓に向けて段々と低くなるようにセッティングしています。手前からハンガーラック、テレビやソファ、グリーンの棚と、段々と低く。
家具の配置の仕方もかなり考えているんですね! 家具はウッド調のものが多いですね。
大きめの家具はウッドベースでアイアンがアクセントになっているものが多いです。意識して選んだつもりはなく、単純に好きなものを選んだだけなのですが、自然と揃ってしまいました(笑)。こういった家具もリラックス感を演出してくれると思います。
なるほど。広いワンルームでも洋服などものが多いと収納にも工夫が必要になると思うのですが、なにかテクニックはありますか?
そうですね、そこはやはり見せる収納ですね。洋服は増える一方なので、カジュアルなニットやカットソー類は畳んで、スーツやジャケットなど吊るさないと管理が難しいものはハンガーラックに吊るし、なるべくダメージがかからないように収納しています。スーツにあわせて使うスカーフはシルクのものが多く、柔らかいので、クリップに吊るして管理しています。
見せてもいいものはディスプレイしながら収納。
使いやすさも抜群!
スニーカーの収納の仕方も可愛いですね!
ありがとうございます。スニーカーだったらコンパクトにまとめてもOKかなと。縦にして収納するとたくさん入るので、詰めこんでいます(笑)。でもシルバーラックの中にランダムに詰めた状態も見た目に可愛いので満足しています。これだと棚の下からラックを引き出したときに一覧でスニーカーがチェックできるので、選びやすいというメリットも。見せ収納は見た目もよくインテリアの一部になっていいですが、服や靴を選びやすいので実は実用的だなと感じています。出しっぱなしであっても頻度高く使うものなら、ほこりがたまることもあまりないので有効です。特に靴については、玄関がそこまで広くないので、スニーカーのようなディスプレイ収納を取り入れています。
※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。
Photo : Shinji Serizawa / Text : Momoyo Yuge