INTERVIEW

賑やかだけど、クリーンに。
遊び心を愛する、眺めのいい住まい
(後編)

『クリーン&ユーモア』を軸に経歴不問のちょっと“引っかかる”ものたちと、賑やかに過ごすファッションデザイナー・雪浦聖子さん。コンパクトな部屋の中で、いろんなテイストの“好き”を組み合わせながら、ものがあっても機能的に美しく整える、その住まい作りのヒントをご紹介します。

小さい家具で視界は良好。
のびのびくつろげる、日当たりのいいリビング

リビングを居心地よく整えるために工夫していることはありますか?

日当たりがいいので、植物をいくつか育てています。私は育てるのがあまり得意ではないので、アイビーやパキラなど比較的強くて育てやすい植物をチョイス。長い時間を過ごすリビングに置くと、「大きくなったな」、「新しい葉っぱが生えてきた!」など、小さな変化にも気づくことができて日々幸せを感じられます。

リビングではどのような家具を選んでいますか?

わが家のリビングはあまり広くないので、大きい家具は極力置かないように心がけています。ソファに合わせるローテーブルは〈IKEA〉のスツールで代用したり、植物や小物を置く飾り棚として迎えた〈無印良品〉のシンプルなベンチは本の収納スペースとしても活用。もともと本を置こうとは思っていなかったものの、空いた隙間をどう活かすか考えることでちょうどいい収納スペースになりました。

雪浦さんが考えるコンパクトな住まいの利点はなんでしょうか。

狭い部屋で暮らすことは、ある程度の制約も生まれるはず。そのなかで工夫して暮らすことはけっこう楽しいものです。それは服を作っているときも同じで、この余った布で何を作ろうと考えると、普段の自分では導けなかったアイディアに巡り合えたりします。

愛すべきものが楽しみな時間を作る、
リビングダイニングのコレクションコーナー

リビングとダイニングには、あらゆるところに好きなものを飾るスペースがありますね。

普段、家具の配置を変える大掛かりな模様替えをしない分、飾っているお気に入りの小物をこまめに入れ替えることで小さな模様替えを楽しんでいます。リビングでは、窓際やベンチ、テレビの前などあらゆる余白を活用。好きなものに出会ったら吟味はするけれどできるだけ我慢はせずに、とりあえず家に迎え入れてから飾る場所を考えます。だから、ものが増えてきて片付かない状況でもある程度は許そうという気分で部屋を整えています。

ご夫婦で共通の趣味はありますか?

音楽は共通の趣味。なので、リビングの死角になっている場所にCDやレコードなどを置いています。また、ソファ上の天井下にはプロジェクターを設置。夫とソファに座りながら映画を見るのも好きな時間です。リビングが居心地のいい空間になったおかげで、以前よりも夫とゆっくり家にいる時間を楽しめるようになりました。

夫婦で暮らす上で工夫していることはありますか?

夫は多趣味でその分好きなものもたくさんあります。かなり吟味はしているけれど持ち物が多いタイプ。お互い自分の部屋があるので、2人の共有のスペースにはあまりものを持ち込みすぎないようにしながら、心地のいい空間に整えることを意識しています。

洋服の収納はスーツケースを活用!
ナチュラルな色使いで安らげる寝室作り

寝室はどのようなインテリアを心がけていますか?

ウッド系の家具をメインに、飾る要素は極力減らして清潔感のある空間にしようと思っています。レースのカーテンはあまり好きではないので、買ってきたシンプルな薄地の白い布を窓のサイズに合わせてしつらえました。朝、程よい日差しで気持ちよく起きられます。

たくさん持っている洋服はどのように収納していますか?

夫も私も仕事柄スーツケースをたくさん持っているので、着ない季節の洋服はその中に収納しています。普段着る服は自分の部屋や寝室のクローゼット、〈IKEA〉で購入した白い棚、〈unico〉のキャビネットに。洋服や靴はどうしても増えがちなので、半年ごとに着るもの着ないものにわけて、着なくなったものは人にあげたりして入れ替えています。最近は、好きなものが明確になって若い頃のようにむやみにものを買わなくなった分、そこまでストイックにものを減らさずに済むようになりました。

寝室のお気に入りのコーナーを教えてください。

最近新調した化粧棚です。今までアクセサリーや化粧品類はすべてのものを出しっぱなしにしていたのですが、好きなものを絞って表に並べることで、朝の身支度も少し気分が上がる時間に。ピアスは、ちょっと欠けているけれど可愛いポルトガルの古い器にディスプレイしています。最近よく身につけるのは、シンプルでアイディアが秀逸な〈lito ao〉のものや、石っぽい素材感が気に入っている〈SOK〉のもの。肌に馴染む質感が気に入っています。アクセサリーもシンプルだけどちょっと遊び心のある、身につけると気分が上がるものを選んでいます。

自分の好きをとことん発見することで、視界に入るものは自然と心地のいいものへとアップデートされていく。自分で自分を苦しめないように片付かない状況もある程度そのまま受け入れて、適度に断捨離しながらゆったりと過ごす。そんな自分の気持ちを第一に導いていく雪浦さんの住まいは、自然体に生きる彼女の姿そのものでした。

※本ページ掲載のお部屋は、SEARCHページでご紹介している物件ではありません。