INTERVIEW

メンテナンスやDIYで育てる住まい【細沼ちえさんのコンパクトライフ 前編】

スタイリスト・細沼ちえさんの住まいは、築47年の36㎡・1Rのマンションの一室。リノベーションが施された、シンプルで真っ白な空間に、外の景色がまるで絵画のように映える額縁のような窓が印象的なお家です。前編では、今の物件を選んだ理由やコンパクト物件でのレイアウトのポイント、DIYアイディアや休みの日の過ごし方について詳しくご紹介します。

窓と無垢の床が気持ちいい。
低重心のリラックス空間

今の物件に決めた理由を教えてください。

窓と無垢の床が気に入って、ここに決めました。部屋探しでは直感も大事だなと思っていて、はじめて家に入ったとき、心地いいと感じるかどうかも重視しました。家を探すときはエリアを決めず、物件重視で探すことが多いですね。

コンパクトな空間での部屋づくりで、心がけたポイントを教えてください。

部屋の主役を決めること。この家は窓が主役で、窓を楽しむために周りには景色を遮るものを置かないように心がけました。最初は、窓の前にダイニングテーブルを置こうかとも悩んだのですが、せっかくの窓が隠れてしまってはもったいないと、ローテーブルのみを置くことに。主役がたくさんありすぎると窮屈な印象になってしまうので、ほどよい余白は大切だなと思います。

リビング

たしかに天井が高く、空間が広々感じられますね。

我が家には、背の高い家具が一切ないんです。ベッドもマットレスを直置きだし、ソファやダイニングセットもありません。特別天井の高い家ではないのですが、すべてのインテリアの重心を下げることで広々感じられるのだと思います。地面に近い分、すぐごろごろしちゃうのは、無垢の床だからできること。畳と同じような感覚で裸足で過ごすのが気持ちのいい空間です。

ベッドスペース

窓際のディスプレイはどんなことを心がけて飾っていますか?

高低差がないとのっぺりした印象になるので、空間にリズムが出るようにDIYで出た端材や本、額縁のガラスなど、家にある物でバランス良くなるように飾っています。

窓際のディスプレイスペース

家のものを循環させて、
“ありもの”DIY

収納に関して、工夫していることはありますか?

収納家具は買わず、持っている板などを組み合わせて家のサイズに合った収納スペースをDIYしました。あと、我が家ではりんご箱とワイン箱が大活躍。これならば引っ越しのたびに部屋のサイズに合わないからと手放さずに済むし、運搬箱としても使えて便利です。

この家ではどんなものをDIYしましたか?

ローテーブル

DIYと呼んでいいものか悩みましたが(笑)、ローテーブルは〈IKEA〉で購入したスツールに板を乗せたもの。天板は、以前住んでいた家のウォークインクローゼットで使っていた板を60cm四方にカットし、ひと回り小さな板に打ちつけて繋げています。天板とスツールは接着しているわけではないので、注意して使うようにしています(笑)。

ウォールラック

以前住んでいた家のデスクスペースで使っていた有孔ボードに、ホームセンターでカットしてもらった木の板と2×4材を組み合わせたウォールラック。鏡を見ながら身支度をしたり、お香をつけたり。裏側では仕事用の撮影をしたり、LDKとベッドスペースを分ける、ちょうどいい仕切り壁としても機能しています。

ものへの愛着が生まれる、
おうちメンテナンス

お家での休日やオフの時間は、どのように過ごしていますか?

冬でも晴れている日は暖房いらずなほど暖かいので、窓辺でのんびり本を読んだり、無垢の床が気持ちいいのでごろごろしたり。あとは掃除をして、家のメンテナンスをしたりしています。

家のメンテナンスは具体的にどんなことをしていますか?

植物の剪定や、植え替えをしたり。あとは、床を水拭きしたり、レモンオイルで磨くことも定期的にします。床を磨くと気持ちも空間もすっきりするんです。

最近、趣味はありますか?

最近は『金継ぎ』。おばあちゃんになっても続けられる趣味がほしくて、やってみることにしました。ちょっとかけてしまった器も金継ぎするとかっこよく生まれ変わります。今は現代金継ぎに加え、漆を使う本格的な金継ぎも勉強中です。

メンテナンスやDIYで“長く使う”を楽しむ、細沼さんのコンパクトライフ。後編では、細沼さんの好きなものや、ものに宿る思い出、今年の夏から始めた2拠点生活の話など、詳しくご紹介します。ぜひ後編もお楽しみに!

※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。

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