INTERVIEW

ジャンルレスが心地いい、自分だけの小さなギャラリー
【Kevin Chenさんのコンパクトライフ 前編】

ファッションプレスとして働くKevinさんの住まいは、半年前に購入してリノベーションした、築51年の中古マンション。間取りは一人暮らしにちょうどいい1LDK・40㎡。白がベースのギャラリーのような空間には、一癖あるオブジェやアートが賑やかに並んでいます。前編では、部屋探しの基準や家を購入した理由、家づくりのテーマ、インテリアやアートの好みについても詳しくご紹介します。

一人暮らしのシティボーイ、
はじめてのマンション購入&リノベーション

部屋探しで重視したことを教えてください。

眺望、採光、立地、価格のバランスで決めました。なかでも一番重視したのは“立地”。仕事は基本的に出社勤務で、休みの日も出かけることが多く、都心へのアクセスの良さは大きな決め手に。立地のいい物件は、後々引っ越したくなったとしても売りやすいというメリットがありますよね。さらに、大きな窓からはダイナミックに広がる都会の高層ビル群が眺望できて、なんて贅沢な場所だろうとここに決めました。

賃貸ではなく、分譲マンションを購入したのにはどんな理由がありますか?

賃貸で月々払ってきた家賃と同じくらいの支払いで分譲マンションを買えるなら、人の家にお金を払うのではなく、自分の家のためにお金を払いたい。そう思い、家を買うことに決めました。故郷の中国では、賃貸だと家主さんの都合で家賃が変動したり、長く住み続けられるかどうかが不安なため、家を買うという選択肢はわりと一般的なのです。

リノベーションでは、どんなことをポイントにしましたか?

寝室は最低限の広さに留めて、その分一番長く過ごすリビングダイニングを広くレイアウトし直しました。全体的に広々感じられるように天井は抜いて、寝室とリビングダイニングを仕切る壁には室内窓を設置。さらに、ブラインドも取りつけることで寝るときは閉めてこもれるように工夫しています。

なかなか味のある天井ですね。

天井をコンクリート打ちっぱなしで仕上げることがなかった時代の古いマンションなので、天井の色が所々違っていたり、工事跡が残っていたり。でも、この無骨さもけっこうお気に入りです。一部出ていた配線は天井に取り付けたシルバーの大きなトレーにまとめて収納。この長いトレーは、ゲームソフトや洗濯ものの干し竿の収納場所としても重宝しています。

自分の“好き”を眺める、
ギャラリーみたいな白い箱

自宅づくりのテーマを教えてください。

ギャラリーのような、どんなものでも馴染む空間づくりを意識しました。好きなものやアートに囲まれながら暮らしたいので、壁や建具、冷蔵庫まで白に統一。ものが多いので、空白のスペースも意識して作ることや、ものを出したらすぐに片付けることも心がけています。

インテリアはどんなものが好きですか?

少し遊び心のあるものが好きです。テイストや配色など、なにかひとつに絞って決めすぎるのではなく、いろんなものが溢れているジャンルレスな空間が落ち着きます。

海外出張が多いこともあって、家の中にはいろんな国籍のものが。なかでもよく行くのがパリ。ダイニングに置いている青い花瓶は〈ポンピドゥー・センター〉で、グレーのライトもパリの百貨店〈BHV Marais〉で購入しました。ヨーロッパはデザイナーズ雑貨が多く、日本で買うよりも手頃な価格で購入できるのがありがたいです。

冷蔵庫のマグネットたちも旅先で見つけたものや、お土産でもらったものなどいろいろ混ざっています。

寝室にも小物エリアが。〈M&M’s〉のオブジェは10年ぐらい連れ添っているお気に入りで、ちょっと変わった配色のこけしや招き猫、たぬきなどは〈BEAMS〉で購入。絵は友達から「好きそうだよね!」と譲り受けたもの。なにかを迎え入れるときは考えすぎず、出会いにただ身を任せてみることも好きです。

感性を刺激する、
アートを身近に楽しむ暮らし

壁にはたくさんのアートが飾られていますね。どんなものが好きですか?

かわいいけどどこか狂気を感じる、そんなポップで一癖ある作品に魅かれます。

アートはどこで出会うことが多いですか?

友人が営んでいる表参道の〈MAT〉というギャラリーにはよく遊びに行きます。例えば、シンプルな線で人物を描いたAICON氏の作品や、バナナとバスケットボールのumao氏のオブジェはMATで出会ったものたちです。

アートと一緒に飾っている鏡も素敵ですね。

この鏡はフリマで偶然出会ったもの。鏡に映し出される景色もひとつの作品のように楽しめたらと思い、アートの隣にあえて配置してみました。

リビングにある間接照明や、ローテーブルもアート作品のひとつのようですね。

間接照明は、ISSEY MIYAKEから発売された、グラフィックデザイナー田中一光氏の作品をモチーフとした「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」のもの。電気をつけなくてもひとつのアートとして楽しめるのも魅力ですよね。

ローテーブルは自分でDIYしたもの。2,000円ほどで購入したりんご箱に、オンラインのガラス屋さんで指定のサイズにカットしてもらったガラス天板を厚めの両面テープで固定。底にはロボット掃除機がちょうど通れる高さのキャスターも取り付けました。りんご箱はもともと少し歪んでいて、天板との間に隙間があったので、そこに出先で見つけたステッカーやポストカードを挟んだりして楽しんでいます。

中古マンションを自分好みにリノベーションして、日々好きなものとの出会いを楽しむ、Kevinさんのジャンルレスな住まい。後編では、暮らしの中で好きな時間やお気に入りの家具の話、愛猫・チョキちゃんとの関係やファッションプレスのリアルな洋服収納事情についてもご紹介。ぜひお楽しみに!

※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。

Internet Explorerでの閲覧は非対応となっております。

お手数ですが、
Microsoft EdgeGoogle ChromeFirefoxなど
他のブラウザにてご利用ください。