INTERVIEW

自分らしさが見えてくる、コンパクト物件ならではの幸せ
【memoireさんのコンパクトライフ 後編】

感性を養ってくれる、古道具や植物との出会いを大切に、自分純度100%の家づくりを楽しむmemoireさんの住まいへ。部屋の広さは1DK (28.35㎡)+ロフト(7.17㎡)と決して広くはないものの、“好き”と身を寄せ合える小さな家は、むしろ居心地がいいものだと教えてくれました。後編では、コンパクト物件ならではの利点やスペースづくりの工夫、たくさんのものを居心地良く飾るアイディアや、オフの時間の過ごし方についてもご紹介します。

実は良いことづくし!?小さな家でよかったこと

コンパクトな物件だからこそ感じられる利点があれば教えてください。

『自分の好きなもので空間を埋め尽くせるところ』、でしょうか。広すぎると埋め尽くすのも大変ですし、ニュートラルな空間ができてしまうと、『自分の空間じゃない!』と違和感が生まれてしまうはず。純粋に好きなものをいつでも眺めていたい、という気持ちがベースにあります。我が家は植物もたくさんあるので、コンパクトな空間の方がより目をかけてあげることもできますね。

コンパクト物件で暮らす上でのスペースづくりの工夫を教えてください。

大きく2つあって、まず1つ目は“物量をコントロールすること”。本当に好きなものしか家に持ち帰らないことは意識しています。また、時間が経てば自分の趣向も変わるので、今の自分にフィットしないものは、積極的に寄付や買取に出してどんどん誰かにリレーします。

2つ目は、“コンパクトな空間を楽しむこと”。ある程度の制約があった方が、思いがけない発想が生まれて、インテリアの幅も広がると思います。例えば、服のラックをインテリアにすると季節を身近に感じられたり、壁の表情すら絵に見立てて楽しみたくなったり。パーソナルスペースって、そんなに広いものではないと感じているので、手や目が届くくらいの広さの方が、どんどん深く空間を掘り下げられるなと感じています。

収納に関して、工夫していることはありますか?

備え付けの収納がもともと少ない家なので、基本的にディスプレイも兼ねて収納しているものが多いです。そもそも家にあるものは飾っても良いと感じるものばかりなので、むしろ、箱や扉のある棚にしまってしまうのは、自ら可能性を閉じている気がして、もったいないと感じます。

例えば、好きで集めている器たちは、アートピースとしても楽しみたいと思い、戸のない棚に収納しています。作り手の手触りや気配、自然との掛け合わせはまさに唯一無二ですよね。

“見立て” ながら、“飾る”を楽しむ

もので溢れた空間ながら、どこも快適な眺めに整頓されていますよね。どんなことを意識してものを飾っていますか?

色や素材のバランスを考えるなど、シンプルなことに加え、“見立てを楽しむ”というのもひとつポイントです。例えば、ダイニングの棚に置いている青い鉢の周りには、石やペンギン、家のオブジェなどを一緒に並べることで、海辺を連想させる空間に。そんな具合で、小さな世界を組み立てるのは面白いですよ!ものが多いからこそできる楽しみだなと思います。

また、生け花で使われていた剣山は、ショップカード立てとして使っています。ものに新しい価値を見出してみるのも楽しいですね。

コンパクトな空間でも、壁面まで目一杯活用して、インテリアを楽しんでいるのも印象的です!

ダイニングと寝室を分ける廊下には、美術館やギャラリーのフライヤー、お店のショップカードなど、思い出のあるものをびっしり貼っています。フライヤーって、純粋にデザインのいいものが多いので、仕事の学びにもなりますね。通るたびに気分が切り替わる廊下です。

家の壁にはフライヤー以外にも、絵や写真もたくさん飾っています。合わせて、額も集めるようになりました。額は、小宇宙だと捉えていて、それを部屋に迎えられるって素敵ですよね。ついたくさん飾ってしまいます。額は壁にかける以外にも、植物と組み合わせて空間ごとフレーミングするなど、いろんな楽しみ方を模索中です。

積極的に外へ出かけて、より充実した家時間を

休日はどのように過ごすことが多いですか?

好奇心で生きているようなものなので、わりと活動的なタイプだと思います。東京のいろんな街をランニングしたり、美術館やギャラリーに行ったり、顔なじみの店でおしゃべりしたり。小旅行も含めれば、月1くらいで東京を出て、その地方ならではの文化や人に触れ合うのも好きです。

ロフトの壁面に広がる、旅にまつわるエリアも素敵です。

次ここ行こうかなとか、ここ行ったなとか、忙しい日々の中で旅について考える時間は好きですね。日本地図には訪ねた場所と旅で撮った写真をマッピング。写真は携帯で撮った画像をコンビニでプリントして貼っています。

また、隣の有孔ボードには旅先で使う自転車用のグッズや、リュック、旅本などをディスプレイしています。最近だと、出雲に出かけたのですが、暮らすように旅がしたいなと思い、出雲大社の近くに3泊のんびり泊まりました。毎日、早朝に出雲大社へ行ってお参りして、地元の居酒屋に行くなど、いろんな発見があって楽しかったです。

自分自身の“好き”というフィルターを鍛えるために、趣味のランニングで東京の街を走りながら気になるお店を訪ねてみたり、旅をしながらその土地の文化や人に触れてみたり。日々を楽しみながら感性を磨く、そんな今の暮らしが幸せだと教えてくれたmemoireさん。部屋に漂う“好き”の濃度が高まれば高まるほど、きっと心は解放されて、居心地のいい空間は作られていくもの。好きなものがぎゅっと詰まった小さな家だからこその幸せがある、そう気づかせてくれた、素敵な住まいでした!

前編では、この物件を選んだ理由や、引っ越してから訪れた暮らしの変化、インテリアの好みや飾り方の工夫、植物の話についてもお届けしています。ぜひ前後編合わせて、お楽しみください!

※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。

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