INTERVIEW

マイブームをとことん楽しむ!
いつまでも新鮮な家づくり
【ヤザキリナさんのコンパクトライフ 後編】

家は自分の“好き”を追求する場所。そのときどきの自分の好みが反映された空間で、ただ時間を過ごすこと。そんな家時間が日々の癒しになっていると教えてくれた、空間デザイナー・プロップスタイリストのヤザキリナさん。そんな彼女の家づくりは、“鮮度”が命なのだとか!後編では、家づくりの軸となっているデスクの話や、インテリアのマイルール、趣味のDIYについてもお話をお聞きしました。

すべてはここから始まった!
運命的なデスクとの出会い

自宅のインテリアを考える際、軸となったものを教えてください。

日本のオフィス家具メーカー〈ITOKI〉のヴィンテージデスクです。この家に引っ越すとき、管理会社の方から『このデスク、受け継いでくれない?』といわれて(笑)。タイミングよく譲っていただいたものなのです。このデスクを軸に部屋のイメージを膨らませていきました。

私の仕事はデスクワークも多く、スタイリングのイメージイラストを描いたり、プロップを探したり。デスクトップ、ノートパソコン、iPad、携帯、すべてを広げて作業したいので、大きめのサイズ感は非常に使いやすいです。また、くぼんだデザインの天板は、仕事をするときは右向き、化粧をするときは左向きと使い分けることもできます。ちなみに、デスク上の収納やライトは〈IKEA〉や〈フライングタイガー〉で買ったものがほとんどです。

毎日を過ごす家だから、
“ときめき”を忘れずにディスプレイ

家づくりのテーマを教えてください。

私は飽き性で好みがコロコロ変わるタイプ。なので、家が新鮮な場所であることは大切です。ただ、新しいものを買い足すわけではなく、リビングで使っていた棚をキッチンで使ってみたり、飾っている雑貨を並び替えてみたり、今あるものを循環させることで新鮮な気持ちを楽しむのが好きです。特に、家具やベッドシーツ、壁紙など大きな面積を占めるものを一新すると、部屋の雰囲気がガラッと変化。常に家は自分のテンションを上げてくれる場所であることが家づくりのテーマです。

家の中で特に気分の上がるスポットはどこですか?

玄関に入ってすぐ、靴箱の上は特にお気に入りのスポットです。我が家の一軍たちをディスプレイ。タイやベトナム、中国、日本などアジアの食器や花瓶から、ヨーロッパのグラフィックや幾何学模様のアートまで、いろんな国やジャンルをミックスしています。ものを選ぶときは一目惚れで、色から入ることが多いですね。

このスポットのディスプレイを考える際、どんなことを工夫しましたか?

花柄や唐草模様など、モチーフが似ているもの同士は近くに置いたり、あと色使いもひと工夫。このエリアのポイントとなっている蓮の花のライトの色に合わせて、ピンクの絵の具を塗った大きなキャンパスを背景に立て掛けることで、空間に一体感をプラスしています。

部屋の中はいろんな色で溢れていますよね。なかでもどんな色が好きですか?

派手な色というよりは、少しマットというか、くすんだ色の方が好みです。落ち着きのある和なカラーに、蛍光色やビビットな色をポイントで差し込むのも最近のブーム。その時々で変わる好きな色と、相性のいい色の組み合わせを考えては楽しんでいます。

つい集めてしまうモチーフはありますか?

人のモチーフが大好きで気付けば家にたくさんあります。家のポイントになっている大きなタペストリーブランケットと、ソファ下のマットは、norahiさんというアーティストの作品でとてもお気に入りです。

雑貨はどのように見つけることが多いですか?

Instagramの広告で流れてきたショップに行ってみたり、気になる古着屋さんを覗いてみたり、海外のサイトを見てみたり、旅先で買ってみたり。出会いに任せて、いろんなお店で買い物をしています。

オフの日の楽しみに、仕事の息抜きに。
欲しかったものをDIY

お家での休日やオフの時間は、どのように過ごしていますか?

なにか用事がない限りずっと家にいます。家のD I Yや模様替えをしたり、暇だとまず絵の具を塗り始めます(笑)。休みの日はもちろん、仕事の合間にもササッと塗ったり。塗ることは私にとって癒しの時間でもあるのです。最近だと、ソファの後ろに立てかけている柱と額縁をマイブームの青色で塗りました。

お気に入りのDIYを教えてください。

手作りのベッドボードは、長方形にカットしたOSB合板の先端に、アールにカットしたライオンボードと呼ばれる発泡スチロールのボードをくっつけて、お気に入りの布を巻き込み作りました。ただ立てかけるだけの簡易なもので、2時間ぐらいで作れました。

あと、高さのある鉢カバーが欲しくて、こちらも自分で作ってみました。植木鉢と器を積み重ねて接着し、ただ絵の具で色を塗っただけ。意外と簡単に作れるのでおすすめです!こんなの欲しいと思ったら、まず自分なりに作ってみる。それが楽しいですね。

家の中をアップデートしたいとき、必ずしも新しいものを迎え入れる必要はないのだと教えてくれた、ヤザキリナさんの住まい。大切なのは、今持っているものについて考え直すこと。今の家がマンネリだとお悩みの方は、ものの配置を変えてみたり、自前の家具に思い切って色を塗ってみたり、今あるものの可能性を探ってみてはいかがでしょうか?

前編では、この物件を見つけた経緯や、ユニークなバスルームの話、コンパクト物件ならではの楽しみ方についてもご紹介しています。ぜひ、前後編合わせてお楽しみください。

※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。

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