34㎡で等身大に暮らす、新婚夫婦のスマートな住まい
【神山エリカさんのコンパクトライフ 前編】
今回訪ねたのは、自宅のインテリアや日々の料理をはじめ、お手本にしたくなる等身大のライフスタイルがSNSで人気の、神山エリカさんのお家。去年の2月に結婚したパートナーと、1LDK・34㎡の物件に暮らしています。コンパクトながら、驚くほどすっきりと整えられた住まいには、どんな秘密が隠されているのでしょうか。 前編では、この家に引っ越してきた経緯やコンパクト物件ならではの工夫、収納アイディアなどをご紹介します。
生活動線ばっちり!
コンパクトながら快適な住まい
今の物件に決めた理由を教えてください。
三面採光の日当たりの良さと広いキッチンが気に入ったこと。また、家具の配置がすぐに思い浮かんで、住みこなせるイメージが持てたのもこの家を選んだ決め手になりました。ちょっと変わった形のLDKなのですが、それも面白いなと。引っ越す前、間取り図を見た段階でここに住んでみたいと思いました。
実際に引っ越してみて、良かったなと思うことはありましたか?
キッチンからダイニングにかけての壁面収納が充実していたり、玄関からLDKの途中にドアがなかったり、洗濯機が洗面所ではなくキッチンの並びにあるなど、それぞれの部屋が広々使えつつ、すべてがコンパクトに収まっているところが気に入っています。冷蔵庫から食材を取り出して、キッチンで料理して、ダイニングにサーブする。この一連の流れが特にスムーズ。また、寝室だけが離れ小島のように配置されているので、どちらかが寝ているときでも音が気にならず快適です。
コンパクト物件ならではの暮らし方
コンパクトな物件だからこそ感じられる利点があれば教えてください。
まず、掃除が楽なこと。フロアの掃除が短時間で済む分、棚の中などついつい後回しにしがちな場所もできるだけこまめに掃除しようと思えますね。
あと、家で過ごすときは、夫と同じ部屋にいることがほとんどなので、何気ないことでもコミュニケーションが取りやすいなと思います。1LDKの物件だと40㎡以上が一般的なのですが、ここは小さめの34㎡。広い家も憧れるのですが、どこか寂しい気もしていて。限られた空間に必要なものがぎゅっと収まっている方が、私は落ち着きます。
コンパクト物件での空間作りで工夫していることはありますか?
大型家具はなるべく色味を統一して、すっきりと見えるように心がけています。あと、思い切って180cmほどの大きな全身鏡を購入したことで、空間が広く感じられるようになりました。
10畳ほどのLDKですが、ダイニングテーブルもソファも広々使えるサイズ感ですね。
ソファやダイニングなど、座るスペースを広く確保すれば、床の空き面積が狭くても案外困らないですね。
小さな家だとソファを置かない方も多いと思うのですが、私は断然取り入れることをおすすめします。今使っているのは、一人暮らし時代、アイリストになった頃に自分へのデビュー祝いとして購入した、北欧家具の〈LIVING HOUSE.〉のもの。大型家具は買い替えもしにくいので、どうせなら長く使えるものをと思い奮発しました。座り心地も良く、コンパクトながら足も伸ばして座れるサイズ感。妙に居心地が良くていつの間にか寝落ちしていることが多いです(笑)。背面の格子のデザインも素敵なので壁付けせずに使っています。
日々断捨離で身軽に!
とことんしまう収納アイディア
全体的にものが少ないですね。
溜め込みがちな郵便物などの書類系は、その都度即シュレッダーしています。『いつか使うかも…』というものは一年使わなかったら手放すなど、いつ引っ越しても困らない心持ちで定期的に断捨離することは心がけていますね。
収納に関して、工夫していることはありますか?
大きな壁面収納をフルに活用して、表に出しておくものは最小限に留めています。よく使うバッグやパソコンはその都度戸棚から取り出すのが面倒なので、部屋の雰囲気に馴染むようにかわいいカゴに入れて収納。パソコンは〈ベルメゾン〉で見つけたカゴがジャストフィットしました。サイズ展開も豊富でおすすめです。あとは、割れたら困るようなものは低い位置で扉付きの棚の中にしまって収納するなど、見た目の良さだけでなく、機能面や実用面も重視するようにしています。
キッチンもすっきり整っていますね。
キッチン周りは備え付けの棚が多いので、とにかくしまっています。以前は、見せる収納で調味料などをディスプレイしていたのですが、油はねなど掃除が面倒だなと思い、今はほぼしまっていますね。戸棚の中は〈無印良品〉の収納ケースを使って仕分け。ケースごとに取り出せるので、奥のものも取り出しやすく、棚の掃除もしやすいです。
元アイリストの神山さん。コスメの収納はどのように工夫していますか?
洗面所の鏡の裏に収納しています。実は化粧品少なめで(笑)。棚は奥行きが浅めなので、ペン立てのような筒型の収納容器を使いながら省スペースに。スキンケアは夫婦で共有にしています。
“これぐらいの広さがちょうどいい”と教えてくれた、1LDK・34㎡で叶える等身大の夫婦暮らし。後編では、趣味をとことん楽しむ家づくりについて詳しくお届けします。
※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。
Photo : Shinji Serizawa / Text : Runa Kitai