INTERVIEW

心鎮まる空間で、こだわりすぎない家づくり
【狩野憲二郎さんのコンパクトライフ 前編】

今回訪ねたのは、<JOURNAL STANDARD FURNITURE>、<ACME Furniture>で店舗のディスプレイやスタイリングを手がける、狩野さんのご自宅。3年前、戸建てからこの2LDK、65㎡のマンションの一室にご夫婦2人で引っ越してきました。“こだわりすぎないことで自由に家づくりを楽しめている”と教えてくれた狩野さんの住まいには、どんな秘密が隠されているのでしょうか?前編では、この家に引っ越してきた理由や、自宅作りのテーマ、家で過ごす好きな時間について、詳しくお聞きしました。

戸建てから、落ち着きのあるマンションの1階へ

この物件を選んだ理由を教えてください。

以前は戸建てを借りていたのですが、そこまで広いスペースはいらないことに気がついて。更新のタイミングもあって、内見はできなかったのですが、2LDKの間取りと3口コンロ、東南向きに大きく取られたリビングの変形窓に魅かれてこの物件に引っ越してきました。

日本の平屋のような、落ち着く明るさですね。

実は今まで1階の物件にしか住んだことがなくて。地に近くて影が心地いい、1階の雰囲気が好きなのです。照明も明るさを抑えるために電球に塗装を施したり、下が覆われている「ハーフミラー」という電球を選ぶことで光源が直接目に入らないように工夫しています。夜は基本的に間接照明で過ごすことが多いですね。

グリーンに紛れているフラミンゴの置物は、10年ぐらいずっと連れ添っています。スリムで縦に伸びるオブジェなので、コンパクトな住まいでも圧迫感が出なくてお気に入り。フラミンゴは片足で立っているイメージが強いですが、落ち着いているときは両足で立つみたいです。この子が落ち着いている姿を見ると、なんだか自分も落ち着きます(笑)。

“何もない空間”を作りながら好きなものを自由に。風通しのいい家づくり

“こんな家にしたい”という家づくりのテーマはありますか?

テーマは“ダラっとできる家”。遊びに来た友人がついつい長居してしまうような、そんな部屋にしたいなと思っています。僕は隅々まで整頓された綺麗な部屋よりも、ほどよいごちゃっと感、生活感があるほうが好きで、自分やパートナーの残した痕跡を見るとなんだか安心します。

インテリアのマイルールはありますか?

好きなもの、気に入ったものを自由に置いています。部屋のテイストを1つに絞ってしまうと、好きなものでも部屋に合わないからと置くのを躊躇してしまうので、あえてこだわりすぎないことで、自然と好きなもの同士の調和が生まれている気がします。自分のフィルターを通したものなので、きっと相性もいいはずだと。妻と僕はインテリアの好みが似ていることもあって、インテリアは僕に一任してくれています。好きなものに出会ったら、あまり深くは考えず衝動的に手に入れることが多いですね。

改めて、今の家に引っ越して良かったなと思うことを教えてください。

以前住んでいた家は、ものをたくさん飾りつけて賑やかでしたが、今の家は物が多いなりにも“何もない空間”を意識的に増やしたので、心なしか風通しも良く満足しています。空間づくりは緩急が大事。ものは置きすぎると掃除も大変ですよね。壁のインテリアも意識的に余白を大きく活かすことを心がけています。

インドア派の家時間

お家での休日やオフの時間は、どのように過ごしていますか?また、日々の暮らしの中で好きな時間を教えてください。

僕は基本インドア派。絵を描くのが好きで、専用の作業部屋も設けています。また、リビングで映画や本を読んだり、外を眺めてコーヒーを飲んだり。夜飲みに行って帰ってきてから、冷蔵庫の残りでシメを作る時間も好きですね。

6年ほど連れ添っている、家族のヘビと過ごす時間も癒しです。名前はタピオカ。アジア料理のデザートに出てくる、タピオカココナッツミルクが好きでそこから名付けました。タピオカの家は部屋の雰囲気と馴染むように自作したもの。夜行性で夜は部屋の中を自由に散歩しています。特にインテリアで気を使うこともなく、ごはんも月1,2回程度でOK。ヘビは一緒に暮らしやすい生き物だなと思います。

心が休まるほどよい明るさと生活感で、ついつい長居したくなる狩野さんのご自宅。後編では、コンパクトな物件ならではのスペースづくりの工夫や、好きなインテリアについて詳しくお届けします。

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※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。