INTERVIEW

日陰の部屋でも気分は晴れやか。花に満たされた、色のある暮らし(前編)

たくさんの花とともに、色とりどりの暮らしを楽しんでいるSmithさん。そんな彼女のご自宅は、コンクリート壁に囲まれた、日があまり当たらないマンションの一室。入居当初は無機質で暗い印象があったというこの部屋には、鮮やかな花たちと個性的なインテリアが加わることで、今では心がいっぱいに満たされる、生き生きとした住まいへと生まれ変わりました。前編では、家作りのテーマである花の話や玄関、寝室の空間作りについて詳しくご紹介します。

玄関を家の中心に。
暮らしに彩りを添える、花のある暮らし

家作りのマイルールを教えてください。

色のある暮らしをすることです。北欧に住む人々は、冬の日照時間が短いので、家の中をとびきりカラフルにするのだと聞いたことがありました。日当たりの悪い我が家もたくさんの色を取り入れることで、気分の上がる空間作りを心がけています。

花のある暮らしを始めたきっかけを教えてください。

自粛期間中、スーパーへ買い出しに訪れた際、片隅にあった1束300円の小さなブーケが目に留まり、なんとなく買ってみたのがきっかけでした。部屋に飾ってみたところ空間に潤いが生まれ、癒されることを実感。それから毎週花を買うようになって、今では玄関、ベッドルーム、リビング、洗面所など、家のあらゆる場所に飾っています。

家の中で特に気に入っている場所はどこですか?

花をたっぷり生けている玄関です。この家に引っ越してきたとき、120cm幅の玄関をどう活かすか悩みました。玄関は毎日気持ちを切り替える、必ず目に留まる場所なので、大好きな花瓶とお花で毎週デコレーションを変えています。

たくさんの色の花や花瓶を並べるとき、上手にディスプレイをするコツはありますか?

感覚的なことなので言葉にすると難しいのですが、花同士、花瓶同士の色はグラデーションで並べたり、反対色や補色の関係になるようになんとなく意識しています。

お気に入りの花瓶を教えてください。

セラミックアーティストのMilan Pekar氏の花瓶は特にお気に入りです。釉薬が結晶化する方法で作られている作品で、その模様が本当に美しいです。どこかオリエンタルな雰囲気も気に入っています。

花を暮らしに取り入れたことで、ライフスタイルに変化はありましたか?

花のお手入れついでに、こまめに掃除をするようになりました。整った部屋にいると心も落ち着くのだと実感しています。また、今までは黒い服を着ることが多かったのですが、毎日色鮮やかな花を眺めている影響で、ピンクやブルーの服も着るようになりました。「この花みたいな色の服はないかな」と探したりしています。

今すぐ実践したくなる、
花の生け方や、長持ちするお手入れの話

Smithさん流の花の生け方を教えてください。

お気に入りの花瓶をたくさん使いながら、一輪や二輪で生けることが多いです。ヨーロッパだと1つの花瓶にブーケをドサッと飾るのが一般的ですが、少ない本数で生けるのは生け花のようで、日本的な感覚だなとも思います。花と花瓶の組み合わせは同系色や反対色、長さや形を意識しながら感覚的に生けています。

よく行く花屋さんはありますか?

松陰神社前にある〈duft〉のファンです。店に置いている花はどれを合わせても素敵で、ただ買ってきた状態の花束をバサッと花瓶に生けただけでも様になります。お店のディスプレイやInstagram、店主・若井ちえみさんが手がけるメディアのお仕事なども、家で花を生けるときの参考にしています。東京の花屋さんはブティックのような洗練された空間が多く、ピリッとした緊張感が心地いいです。花を選んで店を出る瞬間は、背筋がピンと伸びますね。

生ける花は玄関、リビング、寝室、洗面所など、空間によってどのように分けていますか?

それぞれの空間でインテリアに合う花瓶を置いて、花は気分で選んでいます。洗面所は我が家で一番自然光が入る場所なので、光が差し込むと綺麗に反射するガラスの花瓶をいつも置いています。

花のお手入れで心がけていることはありますか?

買ってきた花は長持ちするように水切りをして、花の栄養を補ってくれる鮮度保持剤を入れた水に生けています。また、花瓶や花ばさみを清潔に保つことや、2日に1度は水を変えてあげることも大切です。水を変えるタイミングで周りのインテリアも少し入れ替えることで、いつも新鮮な気分で家時間を楽しむことができます。少し弱ってきた花は「湯揚げ」をすることでさらに元気になりますよ! しっかりお手入れすることで、我が家では1ヵ月ぐらい持ってくれる花もあります。

ものが多くても、視界は良好。
プチ模様替えで飽きない寝室作り

ベッドルームの空間作りでこだわっていることはありますか?

シーズンごとに塗り替えている壁の色を軸にしながら、インテリアコーディネートを楽しんでいます。今は春らしい、グリーンの壁が主役。壁全体を塗ってしまうとエアコンの白が目立ってしまうので、ツートーンにしています。境目には黒のマスキングテープを使用。テープならばミスをしてもやり直せるのでおすすめです! また、週に一度は必ずベッドリネンを取り替えて、その度に周りの照明や花瓶も少しだけ変化をつけています。寝室の大きな面積を占めるベッドリネンは、変えるだけで模様替えをした気分になれます。最近は北欧のブランド〈TEKLA〉のベッドリネンがお気に入りです。

たくさんのものに囲まれていながら、すっきりとした印象がありますね! ディスプレイはどのように工夫していますか?

フォーカルポイント(※パッと目を引く場所、視線が集中する場所)を作ることは意識しています。我が家にはオブジェや花瓶などの小さな小物が多い分、インパクトのある家具や絵に視線を集めることで空間にメリハリをつけています。例えば寝室では、〈H.P.DECO〉で購入した丸い6つの鏡がフォーカルポイントに。あと、花を飾るときと同様、無秩序に色を多用するのではなく、空間ごとにある程度のカラースキームを守ることも心がけています。私は好きなものは常に視界に入れていたいタイプ。いつか手放すときが来るかもしれませんが、一つ一つに思い入れがあるので、見せたいものはとことん見せて、そうでないものはとことん収納しようと心がけています。例えば、寝室の本棚には漫画がたくさんあるのですが、すべて背表紙を奥にして収納することでインテリアを妨げないように工夫しています。

Smithさん宅には、鏡がたくさんありますね!

昔、Barnaba Fornasetti氏の素敵な自宅の写真を見て以来、我が家には鏡が増えました。空間に奥行きが出るのと、鏡はウォールデコレーションとしても可愛いものが多いので、ついつい集めてしまいます。

※本ページ掲載のお部屋は、SEARCHページでご紹介している物件ではありません。