INTERVIEW

日陰の部屋でも気分は晴れやか。花に満たされた、色のある暮らし(後編)

飾る花のサイクルに合わせてプチ模様替えを楽しみながら、「色のある暮らし」を満喫するSmithさん。32㎡というコンパクトな住まいでも、カラフルな色や個性的なインテリアに挑戦し続けるご自宅には、上手に空間をまとめあげていくさまざまなアイディアが潜んでいます。後編では、リビングダイニングまわりの家具や収納、インテリアについて詳しくご紹介。

ミックステイストだから色は統一感を持たせて。
お気に入りの家具でメリハリをつけたリビングダイニング

リビングダイニングの空間作りで心がけたことはありますか?

リビングダイニングは『コンテンポラリー』、『ポストモダン』、『ミッドセンチュリー』など、複数のテイストをミックスした折衷空間にしたかったので、家具も小物も木材を少なめに、金属、ガラス、石膏、陶器などさまざまな素材を組み合わせました。うるさくなりすぎないように、家具はベーシックな色味で統一し、小物やファブリックでカラフルな色をプラス。以前の住まいでは、フレンチアンティークの家具や、ダークトーンの色を好んでいましたが、ここは壁がコンクリート。今まで使っていた家具との相性があまりよくなかったため、モダンなデザインの家具を買い足しました。ダイニングテーブルはエーロ・サーリネンが手がけたチューリップテーブルのリプロダクトで、チェアは〈Bazar et Garde-Manger〉で購入したヴィンテージのポロックチェア。引っ越しをきっかけに、今までとは異なるインテリアを楽しめるようになったのはよかったです。

お気に入りの家具はありますか?

すべて気に入っているのですが、一番はTV台にしている石膏のテーブルです。遺跡のようにも見える、不思議なデザインに一目惚れ。我が家ではストーンヘンジと呼んでいます(笑)。インパクトのある家具が部屋にあることで、インテリアに締まりが出ました。テーブルの内部は空洞になっているので、ひとりでも簡単に持ち上げることができます。本来はガラス天板なのですが、手前のローテーブルと素材がかぶってしまうので、今はホームセンターで購入した木材にステインを塗装して天板にしています。いつか本来の姿で、〈カッシーナ〉のユトレヒトとコーディネートして使うのが夢です。リビングに置いている家具は基本的に大きめなので、リビングテーブルは〈Francfranc〉の小さめのオーロラテーブルをセレクトしました。

好きなインテリアショップを教えてください。

大阪にある〈WANT ANTIQUE LIFE STORE〉ではよく買い物をします。リビングにあるテレビ台や花瓶を収納している棚、大きな絵もここで購入しました。状態のよいものが多く、値段もお手頃。時代感を抑えたモダンなものを多くセレクトされているので、我が家の雰囲気とも相性がいいです。遠方なのでオンラインショップで商品を注文して配送してもらっています。

コンパクトな物件で暮らす上でのスペースづくりの工夫を教えてください。

働く、くつろぐ、食べるなど、目的別に空間を分けています。ラグを敷いたり、照明を使ったり、カーテンで空間を仕切ったりしながらゾーニングすることで、空間、生活にメリハリをつけることを意識しています。

お気に入りの花瓶や食器は、見せる収納で可愛く使いやすく

収納に関して、工夫していることがあれば教えてください。

食器や花瓶は使っていないときでもオブジェのようにして楽しめるように陳列しています。数が多いので色別・素材別に分けて、スッキリ見た目よく並べることを意識。そうすることで花や料理とのコーディネートも考えやすくなりました。

花瓶は100個近く持っているそうですね! どのような基準で選んでいますか?

とにかく個性的なものを選びます。スーパーで買ってきたお花でも特別感を感じられるような、オブジェのようなものを選びたいと思っています。

花瓶はどこで購入することが多いですか?

特に個性が強いものは、インテリアショップや古着屋さんで買うことが多いです。オンラインショップの〈vassell〉や福岡の〈Blumo〉はよくチェックします。また、〈メルカリ〉や海外のフリマアプリ〈Etsy〉などを利用することもあります。あとは、骨董市で掘り出し物を見つけたり。ありとあらゆる手段で地道に探しています。花瓶はよっぽど大きなブランドではない限り、大量生産されるものではないので、ひとつひとつ出会いを大切にしています。

食器はどのようなものを集めていますか?

食器はほぼ〈H.P.DECO〉で購入しています。なかでも、数年かけて少しずつ集めている〈Astier de Villatte〉の器は多いですね。食器棚はディスプレイ用のラックとして販売されていた〈IKEA〉のものです。

コンクリートの壁には、モダンなオブジェを。
おしゃれなお家を見て養うインテリア力

オブジェも花瓶同様、個性的なものが多いですね。

そうですね。コンクリートの壁と調和するように、オブジェや小さな照明はシンプルでモダンなものをセレクトしています。テレビ台のオブジェスペースは、テレビに合わせて硬質的な素材でまとめました。お気に入りは、鼻筋の通った顔が美しい、ミシェル・レイモンドの女性像。オブジェは人体モチーフのものが好きで集めがちです。

インテリアのインスピレーションはどのようにして養っていますか?

ピンタレストやインスタグラムで、おしゃれな人のお家をたくさん見て、タグ付けされているショップなどを見ながらリサーチしています。参考にしているのは、オランダやデンマークのお家が多いです。インテリアだけではなくファッションブランドのコレクションやプロップスタイリングの写真もピンして、配色のヒントを得たりしながら目を肥えさせています。

スーパーに並んでいたたった300円のブーケから、色のあるインテリアやファッションに目覚め、暮らしが一気に活気づいたというSmithさん。Smithさんのカラフルなご自宅はただ眺めているだけで、自然と元気がもらえる空間でした。日常に当たり前に存在している“色”は私たちの暮らしのなかで、知らず知らずのうちに影響を与えてくれるもの。皆さんもまずは部屋の一部から好きな色を取り入れて、お家時間を楽しく彩ってみてはいかがでしょうか?

※本ページ掲載のお部屋は、SEARCHページでご紹介している物件ではありません。