INTERVIEW

ストレスをため込まない、白黒ベースのクリーンな住まい【タカキリョウさんのコンパクトライフ 前編】

美容師・タカキリョウさんが暮らすのは、都心の緑道沿いにある、メゾネットタイプの新築デザイナーズマンション。むき出しのコンクリート天井に、床や壁、階段、建具はすべて白で統一された、気持ちのいいクリーンなお部屋です。前編では、この家に引っ越してきた経緯や家づくりのテーマ、コンパクトライフのメリットや、タカキさんの好きなインテリアについてご紹介します。

スタイリッシュな白黒インテリアに、
“ちょい足しウッド”がちょうどいい

今の物件に住み始めた経緯を教えてください。

ここは、デザイナーズマンションを扱う管理会社〈タカギプランニング〉のInstagramで見つけた物件。次はコンクリートの部屋に住んでみたいと仕事場近くで探していたら、1年前、新築だったここがヒットしました。

ホテルのような上質感のある空間ですよね。

前住んでいた家は、アメリカンミッドセンチュリーの木がベースの空間でした。ですが、仕事場も同じテイストで、仕事とプライベートをうまく切り替えるためにも、今の家では白と黒を基調としたシンプルな住まいづくりに挑戦。昔持っていた家具はほぼすべて売り払って、また一からインテリアを揃え直しました。

住んでから1年半ほど経った今、もともと好きだった木の素材感も少し取り入れながら空間をさらに再編集しています。最近購入した木製のアームチェアは、代官山の〈ザ・コンランショップ〉で見つけた、福井県の家具ブランド〈NIWATORI Works〉のもの。鉄を合材で挟みこんだスタイリッシュでナチュラルなフレームは、置く場所を選ばずうまく空間に溶け込みました。

床はもともと木のフローリングでしたが、白い大理石調のタイルを貼ってよりすっきりとした空間に。白い床にするとゴミがとても目立つので、毎日掃除機をかけるのが日課になりましたね。タイルを敷くのはけっこう大変で丸3日間ぐらいはかかりました。

ものを持たないコンパクトライフで、
ストレスフリーな日常を手に入れる

タカキさん宅は2人暮らしとは思えないほど、ものが少ないですよね!

この家に住み始めたとき、「物を増やさない」というルールを作ったんです。この家に住む前は、細々とした雑貨など、出会ったらとりあえず迎え入れることが多かったのですが、今は目当てのものを買いに行くなど買い物の仕方もより慎重になったと思います。

“ものを増やさない暮らし”をしようと思ったのは、どんな思いからでしたか?

前の家ではとにかくものが多くて、“探すこと”にとても時間を費やしていました。管理するものが少ないと、探す手間も省ける。そう思って、ものを持たない暮らしを始めたんです。今の我が家は、明日突然引っ越すことになっても対応できるぐらい、“身軽さ”を心がけています。

タカキさんが考える、コンパクトライフのメリットは何ですか?

掃除が短時間で済むことと、必然的にものを増やさなくなることでしょうか。断捨離の本を読むと、『持ち物は少ない方がストレスも減る』とよく書いてありますが、まさにその通りだなと実感しています。我が家では、物を増やさないことに加え、使う色のまとまりも意識。視界から入ってくる情報が少ないと、思考もシンプルになるように感じています。

長く使えるデザイナーズ家具と、
思い出の詰まったインテリア

家具を選ぶ際の基準を教えてください。

良いものを長く使うというのが、根本的な考えです。すぐ壊れてしまう家具は愛着が湧かないので買いません。一方で、好みが変わることも見据えて、我が家には手放しても次の使い手が見つかりやすいデザイナーズ家具が多いです。

家具はどのような手段で手放しますか?

売るときは〈ジモティ〉を使うことが多いです。ジモティは現金払いで家まで取りに来てくれるので、梱包したり、発送する手間もなく、非常に便利。貰い手も比較的すぐ見つかるので、引っ越し前で時間がないときでも重宝しています。あと、南青山のインテリアショップ〈NICK WHITE〉では、同店で購入した家具を持っていけば、委託販売もしてくれるんです。リビングのマリオ・ボッタがデザインしたクインタチェアはそこで購入。今のところは飽きずにまだまだ使い続けたいと思っています。

特に思い入れのある家具を教えてください。

アフリカのセヌフォ族が暮らしのなかで使っていたヴィンテージのスツールです。アメリカ旅行に行った際、フリマでこのスツールを見つけたのですが、どうしても持ち帰ることができなくて…。アメリカに住んでいる友人が日本に来たとき、結婚のお祝いにとわざわざアメリカから持ってきてくれました。

さらに、オブジェのように飾っているワカモレを作る石臼も同じ友人からのプレゼント。これもアメリカ旅行の際にロサンゼルスの雑貨屋さんで見つけたものの、帰りの空港で機内持ち込みできず、泣く泣く処分したもの。隣にディスプレイしているブックスタンドも同じお店で購入しました。

よく行くインテリアショップはありますか?

〈ザ・コンランショップ〉はよく行きます。あと、小さな雑貨は古着屋さんや旅行先で買ったものも多くあります。窓辺に置いている人形はよく行く代々木上原の古着屋〈Swallow Equipments Vintage〉のオーナーに「タカキくんに似てる!」と言われて思わず購入したお気に入り。もともとアフリカの通行証として使われていたものらしいです。

まるでギャラリーのようなフラットな空間にお気に入りの家具を厳選して、シンプルに暮らしを楽しむタカキリョウさん。後編では、寝室やキッチン、ダイニングの空間づくりのポイントや、1日の中で一番好きだという朝の過ごし方についてもご紹介します。ぜひお楽しみに!

大きな窓から始まった、心身ともに健やかな暮らし【タカキリョウさんのコンパクトライフ 後編】

※本ページ掲載のお部屋は、Brilliaの分譲マンションに限らず、ご紹介しております。

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